【子犬のワクチンスケジュール】子犬のワクチンのスケジュール、接種間隔は?散歩はいつから?


はじめに

子犬を迎えたら、まず考えたいのがワクチン接種です。犬の感染症には命に関わるものもあり、適切な時期にワクチンを接種することが子犬の健康を守る第一歩となります。感染力が強く、重症化しやすい病気も多く、なかには後遺症が残るものもあるため、予防がとても重要です。

ワクチン接種により感染症の発症を予防し、万が一感染しても症状を軽減する効果が期待できます。

この記事では、

  • 子犬にワクチンは必要か?
  • 接種スケジュールや費用
  • お散歩デビューのタイミング
    など、初めての飼い主さんが不安に思うポイントを、専門的かつわかりやすく解説します。

Q1. 子犬にワクチンは必要?

A:はい、必要です。

生まれたばかりの子犬は、母犬の母乳(初乳)を通じてある程度の免疫を受け継ぎますが、この免疫は生後2〜3カ月頃には徐々に消えていきます。この時期から感染症にかかりやすくなるため、生後6〜8週頃からワクチン接種を開始することが推奨されています。

また、ワクチンは1回の接種だけでは十分な抗体を作ることができないため、子犬期には2〜3回の接種(初回シリーズ)が必要です。ワクチン接種によって、体内にウイルスに対する免疫(抗体)を作ることで、病気にかかりにくくなるだけでなく、かかったとしても軽症で済むことが期待されます。

さらに、時間とともに抗体は減っていくため、年1回の追加接種(ブースター)も大切です。定期的に抗体価のチェックを行い、かかりつけの獣医師と相談しながら予防接種を続けましょう。


Q2. ワクチンの種類は?

A:主に2種類あります。

  1. 狂犬病ワクチン(法定義務)
    • 日本では、犬の飼い主には狂犬病ワクチンの接種が法律で義務付けられています。
    • 生後91日を過ぎた犬は、1年以内に初回接種、以後は年1回の定期接種が必要です。
    • 狂犬病は感染したらほぼ100%死亡する人獣共通感染症で、日本では発症例はありませんが、世界では今も多数の人や動物が亡くなっています。
    • 畜犬登録を行うことで、自治体から接種の案内が届きます。
  2. 混合ワクチン(任意)
    • 犬にとって危険な感染症を複数予防するワクチンで、2種から11種まであります。
    • コアワクチンはすべての犬に接種が推奨される基本のワクチン。
    • ノンコアワクチンは、地域やライフスタイル(多頭飼育、川辺での散歩など)により接種するかを判断します。
    • ドッグランやペットホテルでは、混合ワクチンの接種証明が求められることが多いため、社会的なマナーとしても重要です。

Q3. ワクチンの種類と予防できる感染症を教えて?

以下は、代表的な感染症の一覧です。

感染症名ワクチン種別主な症状・特徴
犬ジステンパーコア高熱、咳、鼻水、食欲不振、神経症状(けいれんや麻痺など)。致死率が高く、回復しても後遺症が残る場合がある。感染力が非常に強い。
犬パルボウイルスコア激しい血便・嘔吐、重度の脱水症状。特に子犬は重症化しやすく、感染から短期間で死亡するケースも。環境中でも長期間ウイルスが生存。
犬伝染性肝炎(アデノⅠ型)コア発熱、下痢、黄疸、目の白濁(ブルーアイ)、時に急死。ウイルスは尿中に排出され、感染を拡大する可能性がある。
犬アデノウイルスⅡ型感染症ノンコア気管支炎、咳、発熱など。犬パラインフルエンザとの混合感染で重症化しやすく、いわゆる”ケンネルコフ”の一因とされる。
犬パラインフルエンザウイルスノンコア咳、鼻水、くしゃみなどの呼吸器症状。多頭飼いやペット施設利用犬には接種推奨。人間の風邪に似た軽度な症状から、複合感染で重症化する例も。
犬コロナウイルス感染症ノンコア軽い下痢や嘔吐。犬パルボとの複合感染で重症化する可能性があり注意が必要。ウイルスは糞便中に排出。
犬レプトスピラ症(カニコーラ型・コペンハーゲニー型など)ノンコア高熱、嘔吐、黄疸、腎不全、出血、意識障害など重篤な症状を示すことがある。人にも感染する(人獣共通感染症)ため、特に屋外で水遊びをする犬には推奨。

これらの感染症の予防には、生活環境や行動範囲、地域の流行状況を考慮することが大切です。最適な接種内容については、かかりつけの獣医師としっかり相談して決めましょう。


Q4. 狂犬病ワクチンの値段は?

A:自治体の集団接種では3,000円程度が相場です。動物病院で接種する場合は病院ごとに異なります。

狂犬病ワクチンの接種は、日本の法律で義務付けられています。そのため、各自治体では毎年4月〜6月にかけて、地元の公園や公民館などで狂犬病予防注射の集団接種を実施しています。費用はおよそ3,000円前後です。

一方、かかりつけの動物病院で接種する場合は、診察料を含むことが多いため、4,000〜5,000円程度になることがあります。どちらで接種しても、市区町村への畜犬登録が必要で、登録済みの飼い主には毎年「予防注射の案内ハガキ」が届きます。

日程が合わない場合や、落ち着いた環境で接種したい場合は、動物病院での接種もおすすめです。いつでも受けられるという利点があります。


Q5. 混合ワクチンの値段は?ペット保険は適用される?

A:ワクチンの種類や病院により異なりますが、2種〜3種で3,000〜5,000円、5種以上で5,000〜12,000円が目安です。保険は基本的に適用されません。

混合ワクチンの費用は、選択するワクチンの「種類の数」によって異なります。

  • 2種・3種混合:およそ3,000円〜5,000円
  • 5種・6種・8種など:およそ5,000円〜9,000円
  • 11種(最も広範囲なタイプ):最大で12,000円程度になることもあります

これは、接種する感染症の数が増えるほど、製造コストも上がるためです。また、診察料や地域によっても価格差があります。

ペット保険について:
ワクチンは病気を治療するのではなく予防するための措置なので、基本的に保険の補償対象外です。ただし、ワクチンによる副作用で通院が必要になった場合など、契約内容によっては保険が適用されることもあります。

加入しているペット保険の補償内容を事前に確認しておくと安心です。


Q6. 子犬のワクチンスケジュールを教えて!接種間隔は?

A:ワクチン接種は、初回から3〜4週間おきに2〜3回、その後1年ごとの追加接種が基本です。狂犬病ワクチンは混合ワクチンと1か月以上あけて接種します。

一般的な混合ワクチンのスケジュールは次の通りです:

  1. 1回目:生後6〜8週頃
  2. 2回目:1回目の3〜4週間後(生後9〜11週頃)
  3. 3回目:2回目の3〜4週間後(生後12〜16週頃)

そして、生後91日を過ぎたら狂犬病ワクチンを接種します。ただし、混合ワクチンと狂犬病ワクチンは同時接種できません。最低でも1カ月以上の間隔を空けてください。

その後は、混合・狂犬病ともに年1回の追加接種(ブースター)が必要です。


Q7. 子犬はいつからお散歩させていいの?

A:3回目のワクチン接種後、さらに2週間経ってからのお散歩デビューが推奨されます。

ワクチンは打った直後から効果を発揮するわけではなく、接種後10〜14日ほどで免疫が安定します。そのため、子犬を感染症のリスクから守るためには、3回目の混合ワクチンの接種後、約2週間が経過してからの散歩が理想です。

ただし、社会化(音・人・環境に慣れさせる)も非常に重要なので、それまでの間は「抱っこ散歩」がおすすめです。

  • 外の音やにおいを感じさせることで、社会性が育つ
  • 公園や街中を抱っこで歩くことで、外に出る楽しさを学べる

注意点として、他の犬や他の犬を触った手で子犬を触ることは避け、感染リスクに注意しましょう。


Q8. 子犬と先住犬は接触させても大丈夫?

A:基本的には、子犬の3回目ワクチン接種後2週間が経過するまでは、直接の接触は避けるのが安全です。

先住犬がすでにワクチンを接種していて健康であっても、外から帰宅した際に病原体を体につけている可能性があります。免疫がまだ不完全な子犬にとっては、病気に感染するリスクがあるため、注意が必要です。

おすすめの方法:

  • 最初は子犬をサークルやケージの中に入れたまま、先住犬と“お互いの存在を確認”させるところからスタート
  • 子犬がワクチン3回目を終え、さらに2週間ほど経った後に、室内での短時間のふれあいから始める
  • 初対面のときは、飼い主がそばで見守り、無理に接触させないことが大切

Q9. ワクチン接種後の副作用は大丈夫?

A:まれに副作用が出ることがありますが、事前に知っておくことで安心して対応できます。

子犬のワクチン接種後に起こり得る副作用には、重篤な「アナフィラキシー反応」と、比較的軽度な「アレルギー症状(副反応)」の2種類があります。

▶ アナフィラキシー反応(緊急性が高い)

  • 接種直後(30分以内)に現れる
  • 症状例:ぐったりする、体が冷たい、歯茎が青白い(チアノーゼ)、嘔吐、呼吸困難、けいれん
  • 非常にまれですが命に関わることがあるため、接種後30分は病院内で様子を見ることが推奨されます。

▶ アレルギー症状(副反応)

  • 数時間後から翌日にかけて出ることが多い
  • 症状例:顔の腫れ、目のまわりのむくみ、かゆみ、湿疹、下痢や嘔吐、発熱など
  • 命に関わることは少ないですが、見逃さずにすぐに動物病院に相談しましょう

特に初めてワクチンを接種する子犬は、副作用が出る可能性が少なからずあるため、接種後はできるだけ安静に過ごし、異変がないか観察するようにしてください。


Q10. ワクチン接種後に気をつけることは?

A:接種当日から数日間は、子犬を安静に保ち、過度な刺激や運動を避けるようにしましょう。

▶ 接種当日の注意点

  • 激しい運動やお出かけは避け、自宅で静かに過ごさせる
  • 興奮する遊びや来客なども控え、ストレスをかけない環境を意識する
  • 万が一、副作用が出た場合に備え、すぐに病院に行ける時間帯での接種が理想です

▶ 接種後1週間以内に避けるべきこと

  • シャンプー・トリミング:体調を崩しやすくなるため、ワクチン後1週間は控える
  • 新しい環境や多くの犬がいる場所への外出:免疫が不安定な状態のため、感染リスクを避ける
  • 長時間の車移動や旅行:体調変化に気づきにくくなるため控える

飼い主としては、ワクチン接種の日程を「仕事や外出の少ない日」に調整し、しっかり様子を見守ることが大切です。


Q11. まとめ

ワクチン接種は、子犬が健康に安全に成長するための重要なケアのひとつです。

感染症は一度かかると重症化しやすく、命に関わるものもありますが、適切な時期にワクチンを受けることで、多くのリスクを事前に防ぐことができます

  • 子犬期には混合ワクチンを2〜3回接種する
  • 生後91日以降には狂犬病ワクチンの接種が義務
  • 接種のタイミングや種類、散歩や先住犬との接触には慎重な判断が必要
  • 接種後の副反応や注意点も理解し、無理をさせず観察を続けることが大切

不安がある場合は、必ずかかりつけの獣医師に相談しながら進めましょう。

正しい知識を持って、子犬との暮らしを安心・安全なものにしていきましょう。

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